【英語】リスニング力を伸ばす簡単な方法!〜「3つの箱」を頭に描いてリスニングしてみよう!〜

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こんにちは。 

最近ずっとリスニングを伸ばす簡単な方法はないかと考えていました。というのも,他の記事でも自分なりに試してよかったことを書いていますが,どこか説得力に欠けるというか,ふ〜んで終わってしまいそうな,実行に移しにくい方法な気がしていたからです。

そこで,英語を聴きながら悶々と自分の頭の中を分析し続けて…

ようやく!

読者の方に簡単に理解でき,すぐに試していただける方法はこれかな!というものを思いついたので,今回はそれを言語化したいと思います!

それは『リスニング時に「3つの箱」をイメージする』ということです!

どういうことか早速みていきましょう。

英語学習の初心者にありがちな聞き方

まず初心者にありがちなリスニングの僕なりの見解を述べたいと思います。

僕の経験上,初心者によくありがちな英語の聞き方は「一語一句順番にしっかり聞き取り,その単語の意味を繋げて全体を理解しよう」とすることです。

それでいいじゃないか!と思われるかもしれませんが,これではただ機械的に英語を聞いているだけになります。

つまり何が問題かというと,リスニングをしながら個々の単語の意味ばかりに意識が向いて,全体感を意識しながら聞けていないということです。

僕たちが日本語を聞いているときは,無意識のうちに全体感,つまりある程度「こういうことかな?」と考えながら言葉を理解しているはずです。(日本語の特性上,先に状況から示すので,予想しやすいというのもあります。)

例えば日本語で「あの,めっちゃ美味しい,白い…」なんて言われたら「美味しい」→食べ物?,「白い」→ 白の食べ物?と予想しながら,「なんだろう?」なんて考えているのではないでしょうか。

それを例えば「the very delicious, white …」って英語で言われたらどうでしょうか。「オイシイ・シロイ…」とただ日本語に訳して,そこで思考が停止してしまっている方が多いのではないでしょうか?

これが速い英語になるとなおさら訳すことに集中してしまい,どれか一つでも単語を聞き逃してしまうと意味が分からない,どうしよう…という状況に陥ります。

英語の文章構造の主要部分を抑える

では,どうすれば単語の意味ばかりに意識が向かず,全体感を意識しながら英語を聞き取ることができるのか?

僕は強制的にその練習をするために,まず英語の文章構造を理解する必要があると考えています。(過去の記事を参照してみてください。)

go-my-way.hatenablog.com

 英語の文章構造はざっくりいって

「(主語1+動詞1)+(主語2+動詞2)+(主語3+動詞3)+…」

という型で構成されています。

例えば,I saw him reading the bookなど一般的です。また他にも,How you can contribute to the project going forwardのように途中で前置詞が入って来た場合でも常に(主語+動詞)の位置関係が保たれるのが英文構造の特徴です。

つまり,見ての通り英語の最小単位構造は「主語+動詞」ということがわかります。

さらに,基本的に文章の最後には対象となる目的語(厳密には形容詞も)がくるので,

文章の最小単位構造を「主語+動詞+目的語」

とみなすことができます。

これはとても当たり前のことを書いていますが,この3つを示す単語をしっかりと聞き取るという姿勢が全体感を把握しながらリスニングをするのにとても重要になります。

僕は,これを意識することを忘れている人が意外と多いと考えています。

というのも,特に単語の意味をしっかり覚えている人ほど,文章構造よりも聞き取った単語の意味から文章を理解できてしまうからです。実際に僕がそうでした。もちろん単語の意味を知っていることは重要なのですが,それだけでは次に何がくるかという予想ができないので,必ずこの最小単位の構造を頭に入れておくことをオススメします。

3つの箱を頭に入れてリスニングしてみよう!

上で述べたように「主語+動詞+目的語」の最小単位構造を意識することが全体感を把握しながらリスニングをするためにとても重要です。

では,この最小単位を強制的に意識しながらリスニングするにはどうしたらいいのか?

僕は,頭の中に3つの箱をイメージすることをオススメします。下手ですが,下記のような箱が頭にある感じです。(S:主語,V:動詞,O:目的語)

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さらに,頭の中にこの箱を描いてリスニングをする時に絶対に気をつけなければいけない注意点が一つあります。

それは

いずれの箱にも一単語しか入れてはいけない」

ということです。

どういうことかというと以下のような例文をみてください。

The guy who works for the pharmaceutical company faced medical industry's toughest challenges.

文章が正しいかはさておいて,このようにchallengesという名詞の前に長い形容詞の塊がついています。

学習し始めの方はきっとこのこの塊全てを一語一句正確に聞き取ろうとするはずです。この塊を頑張って聞き取ろうとすると,早い英語を聞きながら情報を維持することと,聞き取りながら意味に変換することを同時に行うため,脳がとても疲れます。そして,多くの場合,聞き逃してしまって意味が分からなくなるということが発生します。(体験済み)

そこで思い出して欲しいのが,英語の最小単位構造は「主語+動詞+目的語」ということです。

これが何を意味しているかというと,それを示す3つの単語さえわかれば文章の主要骨格となる部分,つまり全体感を示す部分の意味が分かるということです。

上の例文でも見てみましょう。

The guy who works for the pharmaceutical company faced medical industry's toughest challenges.

いかがでしょうか。

この赤で示した3つの単語だけ見れば,おおよそ文章の意味が分かるのではないでしょうか?

名詞の前の形容詞は多少聞き逃しても問題ないのです。

むしろ,赤字の単語を聞き逃してしまうと,意味が途絶えてしまうのです。 

以上から,僕は主語+動詞+目的語を示す「名詞+動詞+名詞」のそれぞれ1単語を確実に聞き取る練習をすることだ大事だと考えており,箱には必ず1単語を入れることを強調しています。

おそらく慣れるまで難しいかもしれませんが,簡単な文章からで良いので聞き取る練習をしてみてください。慣れてくるときっと今までと違った聞き方ができるようになっているはずです。

ちなみに,主語と動詞よりも3つ目の目的語を聞き取るのが難しいと思いますので,それを聞き取るオススメの方法を最後に紹介します。

それは「話者の話終わりが目的語(名詞)で終わる」と意識することです。

見ていただくとわかる通り,聞き取るべき重要な目的語(名詞)は必ず文章の最後にきます。つまり,これを会話の時に当てはめると聞き取るべき重要な目的語(名詞)は「話者が一番最後に話す単語」になります。

ぜひ話終わりの単語に着目して,目的語の一単語を聞き取る練習をしてみてください。(それについて前の記事で書いていますので参考にしてみてください。)

go-my-way.hatenablog.com

まとめ

僕は全体感を掴みながらリスニングできるようになるために,

頭の中に3つの箱を用意して,一つの箱に一単語入れていく

というトレーニングをオススメしています。

英語を聞き取りながら箱に単語を放り込んでいく。きっと一種のゲーム感覚で楽しく取り組めると思うのでぜひ試しにやってみてほしいと思います。

これを続けていくと,一単語を選び取るために辛抱強く最後まで聞く,さらに単語を聞き取りながら次の単語を予想する癖がつく,また慣れてくると脳のエネルギーを効率的に使いながらリスニングすることができるようになるはずです。

もし試してみて効果があったという方がいましたらぜひ教えてほしいなと思います。

では!