戦略コンサルタントへの道
みなさん、こんにちは。
僕は、つい最近までコンサルタント,いわゆる戦略コンサルタントを目指して転職活動をしてきました。
結果としては,成功した、失敗したというわけでもないですが,無事内定をいただき,戦略コンサルタントとして働くことができそうでホッとしています。
ただ,自分なりに時間をかけて準備をしたものの,有名ファームには面接でぼこぼこ落ちてしまいました。
この経験を通して,コンサル業界への転職がなかなか難しいなと思う一方,語れる経歴や志望理由をしっかり準備しておけば意外といけるのでは?と感じることも多かったです。
なので,このブログでは僕が経験した筆記試験や面接の進み方など実際にどのようなものだったのかを記録として残し,これからコンサル転職を目指す方のお役に立てればいいなと思っています。
コンサル転職の戦績
僕の戦績は,1社内定,12/15社が面接まで進んだ感じです。
僕は,スケジュールの関係もあり,最初に1社から内定をいただいて転職活動を終えました。面接を受けずに辞退したところがいくつかありますが,面接を通して志望度が高くなっていったところだったので良かったかなと思っています。
巷では外資系戦略が有名ですが,エージェントに聞くと小規模な日系ファームが意外とありました。僕は戦略ファームに興味があったので,その中で戦略に絞り,応募しました。外資系はほぼ全部,日系は半分,面接まで進みました。
所感としては,日系ファームは年齢と過去の職歴,外資系は年齢と学歴を見ており,僕の前職がかなり専門的な仕事だったので,日系ファームにはフィットしなかったのかなと思っています。
僕が言われたのは20代前半は学歴と論理思考,20代後半,30代は専門知識とやりたいこと(もちろん論理思考も)を見られるらしく,年齢に応じて準備の仕方も異なるので気を付けてください。
なんでコンサル?
昔は重要視されていなかったそうですが,最近ではしっかり聞かれています。
正直,コンサルを目指す人のほとんどが,もっと成長環境に身を置きたい,今していることと違いうことがしたい,なんかかっこいい,次の転職に向けて幅が効きそう,などなど,こんなところだと思います。
僕もそんな一人ですし,「かっこいい!!」なんて最高のモチベーションになりますし,なんでかっこいいのか?なんて聞かれても,かっこいいからかっこいいしかないやんと自己肯定してます笑
実際,僕は「なんでコンサルになったのか?」とよく逆質問で聞いていましたが,ほとんどの面接官の方が,前の仕事が飽きたんだよね~,とかその業界にずっといるのが嫌だったなど,上記のような理由が多かったです。
なので,素直に感じている志望理由は,それはそれで大事にしまっておけばいいのだと思います。
ただ,面接ではそれっぽい理由を作らないとダメ。要は,本音と大義名分を分けないといけないのです。
残念なことに,僕はあまり良い志望動機を作ることができていなかったので,共有できるものがないですが,面接を通過している方のお話を聞くと,現職で感じる課題と戦略コンサルの業務内容を紐づけて,リアリティを持って話をされていました。
ケースに焦点をあてがちになりますが,志望動機の具体性も結構重要です。準備ができたら身近にいる戦略コンサルの方に聞いてもらうのがおすすめです。
とまあ、こんな感じですが,記事を色々書いていきたいと思うので,ぜひ参考にしていください。
最後に,コンサル行きたいけど無理かもって思って,行動できていない人がいたら,ぜひ挑戦だけしてみてほしいと思います。挑戦するのはタダです。やらずに後悔するより,やって後悔したほうがいい。
僕自身コンサルの面接なんてすごい怖いんじゃないか?と受ける前は勝手に想像していましたが,受けてみると意外と普通のコミュニケーションの延長です。もちろん面接官によって雰囲気は異なりますが,準備さえしておけばきっとなんとかなります。
これから受ける人たちには,ぜひ僕の屍を超えていってほしいと思います。では。
【アメリカ生活】合法化が進む大麻について
アメリカではワシントン州,カルフォルニア州などですでに大麻,いわゆるマリファナの使用が合法化されています。つい最近もカナダで合法化されたというニュースがありました。どんどん合法化が進んできています。
今日は,留学して知った大麻について少し書きたいと思います。
ちなみに大麻はマリファナという発音ではなく,メロワーナと発音されます。
実際,どれぐらいの人が使っているの?
私が友人に聞いただけのデータですが,ほとんどの人が吸った経験があるとのことです。常用的に吸っているかは分かりません。
特に,大学に通っていたときに友人に聞いたところ,学生であれば半数以上は吸っていると聞きました。正しい割合かは分かりませんが,若気の至りみたいなものでしょうか。
寮やシェアハウス,特に家をクラブのようにしてパーティーを開いている時は,吸っている人をよく見かけます。
僕自身初めて大麻を吸っている人を見たときも,友人の家にお邪魔したときでした。
彼の家に何人か彼の友人がいて,なんかよく分からないんですが煙を吸っているのです。後々,それが大麻だと知ることになるのですが,初めて見た時は結構びっくりしました。
一度,あれが大麻かと気づくと,至るところで吸っている人が目に付くようになります。日本でいうタバコを吸う感覚なのか,道端で吸っている人をよく見かけます。バス停で女性が吸い出した時もありました。
ちなみに,大麻にはタバコほど害がないという科学エビデンスもあるそうで,アメリカでは医療用大麻として,がん患者の痛み軽減にも使われます。
何で合法化されてきたのか?
ある時,合法化が進んだ理由をホストファミリーに聞いてみました。
その理由は以下の通りです。
- 大麻を吸っただけで,人に害を与える可能性が低い
- 人に害を与えないのに吸っただけで取り締まっていた結果,逮捕人数が増え,警察のコストも増えていった
以上から,州が,逆に合法化して税金をかけて販売することで,州の予算に含めるとしたそうです。タバコ税みたいなものですね。その結果,回収できる税金が増えて,州としても万歳だったそうです。
やっぱり吸わない方がいい。
害は少ないと言いましたが,やはり吸わない方が懸命かと思います。
なぜかというと,大麻の使用が異なるドラッグのgatewayになりえるからです。つまり,興味で吸い出すとどんどんエスカレートするということです。
アメリカのニュースでは,よくドラッグの問題が取り上げられており,一種の社会問題です。僕のホストファザーの妹さんも過去にドラッグの使用で亡くなっていると聞きました。
欲を自分で制御できない人は,絶対に手を出さないほうがいいと思います。留学に来て,親しい友人に誘われても心を鬼にして断りましょう。
ちなみに,大麻はめちゃくちゃ臭いです。びっくりするぐらい臭いです。どんな匂いか説明ができないのですが,嗅いだことのない強烈な匂いです。近くにいると頭が痛くなってしまうので僕は近寄らないようにしています。
アメリカに来て,道端でなんかクッサい匂いがしたらと思ったら,大麻を疑ってもいいと思います笑
日本でも最近よくニュースで取り上げられていますが,国民性を考えれば,合法化はできないだろうと思っています。学校や公園など,公共の場で色んな人が吸ってしまうと周辺の家庭に影響がありそうですし。
では!
【英語】リスニング力を伸ばす簡単な方法!〜「3つの箱」を頭に描いてリスニングしてみよう!〜
こんにちは。
最近ずっとリスニングを伸ばす簡単な方法はないかと考えていました。というのも,他の記事でも自分なりに試してよかったことを書いていますが,どこか説得力に欠けるというか,ふ〜んで終わってしまいそうな,実行に移しにくい方法な気がしていたからです。
そこで,英語を聴きながら悶々と自分の頭の中を分析し続けて…
ようやく!
読者の方に簡単に理解でき,すぐに試していただける方法はこれかな!というものを思いついたので,今回はそれを言語化したいと思います!
それは『リスニング時に「3つの箱」をイメージする』ということです!
どういうことか早速みていきましょう。
英語学習の初心者にありがちな聞き方
まず初心者にありがちなリスニングの僕なりの見解を述べたいと思います。
僕の経験上,初心者によくありがちな英語の聞き方は「一語一句順番にしっかり聞き取り,その単語の意味を繋げて全体を理解しよう」とすることです。
それでいいじゃないか!と思われるかもしれませんが,これではただ機械的に英語を聞いているだけになります。
つまり何が問題かというと,リスニングをしながら個々の単語の意味ばかりに意識が向いて,全体感を意識しながら聞けていないということです。
僕たちが日本語を聞いているときは,無意識のうちに全体感,つまりある程度「こういうことかな?」と考えながら言葉を理解しているはずです。(日本語の特性上,先に状況から示すので,予想しやすいというのもあります。)
例えば日本語で「あの,めっちゃ美味しい,白い…」なんて言われたら「美味しい」→食べ物?,「白い」→ 白の食べ物?と予想しながら,「なんだろう?」なんて考えているのではないでしょうか。
それを例えば「the very delicious, white …」って英語で言われたらどうでしょうか。「オイシイ・シロイ…」とただ日本語に訳して,そこで思考が停止してしまっている方が多いのではないでしょうか?
これが速い英語になるとなおさら訳すことに集中してしまい,どれか一つでも単語を聞き逃してしまうと意味が分からない,どうしよう…という状況に陥ります。
英語の文章構造の主要部分を抑える
では,どうすれば単語の意味ばかりに意識が向かず,全体感を意識しながら英語を聞き取ることができるのか?
僕は強制的にその練習をするために,まず英語の文章構造を理解する必要があると考えています。(過去の記事を参照してみてください。)
英語の文章構造はざっくりいって
「(主語1+動詞1)+(主語2+動詞2)+(主語3+動詞3)+…」
という型で構成されています。
例えば,I saw him reading the bookなど一般的です。また他にも,How you can contribute to the project going forwardのように途中で前置詞が入って来た場合でも常に(主語+動詞)の位置関係が保たれるのが英文構造の特徴です。
つまり,見ての通り英語の最小単位構造は「主語+動詞」ということがわかります。
さらに,基本的に文章の最後には対象となる目的語(厳密には形容詞も)がくるので,
文章の最小単位構造を「主語+動詞+目的語」
とみなすことができます。
これはとても当たり前のことを書いていますが,この3つを示す単語をしっかりと聞き取るという姿勢が全体感を把握しながらリスニングをするのにとても重要になります。
僕は,これを意識することを忘れている人が意外と多いと考えています。
というのも,特に単語の意味をしっかり覚えている人ほど,文章構造よりも聞き取った単語の意味から文章を理解できてしまうからです。実際に僕がそうでした。もちろん単語の意味を知っていることは重要なのですが,それだけでは次に何がくるかという予想ができないので,必ずこの最小単位の構造を頭に入れておくことをオススメします。
3つの箱を頭に入れてリスニングしてみよう!
上で述べたように「主語+動詞+目的語」の最小単位構造を意識することが全体感を把握しながらリスニングをするためにとても重要です。
では,この最小単位を強制的に意識しながらリスニングするにはどうしたらいいのか?
僕は,頭の中に3つの箱をイメージすることをオススメします。下手ですが,下記のような箱が頭にある感じです。(S:主語,V:動詞,O:目的語)
さらに,頭の中にこの箱を描いてリスニングをする時に絶対に気をつけなければいけない注意点が一つあります。
それは
「いずれの箱にも一単語しか入れてはいけない」
ということです。
どういうことかというと以下のような例文をみてください。
The guy who works for the pharmaceutical company faced medical industry's toughest challenges.
文章が正しいかはさておいて,このようにchallengesという名詞の前に長い形容詞の塊がついています。
学習し始めの方はきっとこのこの塊全てを一語一句正確に聞き取ろうとするはずです。この塊を頑張って聞き取ろうとすると,早い英語を聞きながら情報を維持することと,聞き取りながら意味に変換することを同時に行うため,脳がとても疲れます。そして,多くの場合,聞き逃してしまって意味が分からなくなるということが発生します。(体験済み)
そこで思い出して欲しいのが,英語の最小単位構造は「主語+動詞+目的語」ということです。
これが何を意味しているかというと,それを示す3つの単語さえわかれば文章の主要骨格となる部分,つまり全体感を示す部分の意味が分かるということです。
上の例文でも見てみましょう。
The guy who works for the pharmaceutical company faced medical industry's toughest challenges.
いかがでしょうか。
この赤で示した3つの単語だけ見れば,おおよそ文章の意味が分かるのではないでしょうか?
名詞の前の形容詞は多少聞き逃しても問題ないのです。
むしろ,赤字の単語を聞き逃してしまうと,意味が途絶えてしまうのです。
以上から,僕は主語+動詞+目的語を示す「名詞+動詞+名詞」のそれぞれ1単語を確実に聞き取る練習をすることだ大事だと考えており,箱には必ず1単語を入れることを強調しています。
おそらく慣れるまで難しいかもしれませんが,簡単な文章からで良いので聞き取る練習をしてみてください。慣れてくるときっと今までと違った聞き方ができるようになっているはずです。
ちなみに,主語と動詞よりも3つ目の目的語を聞き取るのが難しいと思いますので,それを聞き取るオススメの方法を最後に紹介します。
それは「話者の話終わりが目的語(名詞)で終わる」と意識することです。
見ていただくとわかる通り,聞き取るべき重要な目的語(名詞)は必ず文章の最後にきます。つまり,これを会話の時に当てはめると聞き取るべき重要な目的語(名詞)は「話者が一番最後に話す単語」になります。
ぜひ話終わりの単語に着目して,目的語の一単語を聞き取る練習をしてみてください。(それについて前の記事で書いていますので参考にしてみてください。)
まとめ
僕は全体感を掴みながらリスニングできるようになるために,
頭の中に3つの箱を用意して,一つの箱に一単語入れていく
というトレーニングをオススメしています。
英語を聞き取りながら箱に単語を放り込んでいく。きっと一種のゲーム感覚で楽しく取り組めると思うのでぜひ試しにやってみてほしいと思います。
これを続けていくと,一単語を選び取るために辛抱強く最後まで聞く,さらに単語を聞き取りながら次の単語を予想する癖がつく,また慣れてくると脳のエネルギーを効率的に使いながらリスニングすることができるようになるはずです。
もし試してみて効果があったという方がいましたらぜひ教えてほしいなと思います。
では!
【英語】英文構造の規則性
5文型という考え方が苦手で,自分なりに捉えた英語の文章構造に関して,過去に書いた記事を整理してみました。このたった3つで文型なんて気にせず,理解できるようになると信じています。ぜひ試してみてください。
まとめ
英語は以下の規則性で成立しています。
- 基本①:主語に関係の近いものから順番に述べられ,主語から一番離れた位置に対象(目的語)がくること。
Vがbe動詞の場合「形容詞を持っている」と捉える。(S → Oの位置関係:SからOへ「意識のベクトル」があることを理解すること。理由は,英語は日本語のように助詞がないため,位置関係で動作の向かう対象が決まっているため。) - 基本②:SV+S'V'+...と「SVのセット」が連なって構成されている。
– 基本的に,SV+S'V'の関係は「SVの行為によって,S'V'が間接的に起こる」と捉える。つまり「S'V'の動作にSの手が直接加わっていない」ということ。
(例外)知覚動詞を使う場合においてのみ「S'V'が間接的に起こる」という考え方は該当しない。例えば,I see him reading the bookのような文章。これはSVとS'V'が独立して行われているとみなす。 - 応用:V'が対象(目的語)もしくは形容詞になる場合(文型では4文型のSVO1O2,5文型のSVO1Cの場合を指します)
–「S'という主体(前の対象)がもう一つの対象(後ろの対象)を所有している・持っている」と捉える。ここでは基本②のSV+S'V'の形に揃えるためO1をS'と置き換えています。
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【英語】座学と会話時のリスニングの大きな違い
一人でyoutubeを見たり,TEDを聞いたりするときは,ある程度英語が聞き取れるのに,いざ会議や打ち合わせ,外国人と対面で話すとなったとき英語が聞き取れない,速さについていけないといった経験がある方はいませんか?
僕はまさしくその状態でした。
留学に来る前はある程度英語が聞き取れる自信があったのですが,いざ来てみると授業の英語が聞き取れない,話しかけられても理解ができない,そんな状態が続いていました。
なんで聞き取れないのだろう?どうすれば聞き取れるようになるだろう?と毎日毎日考え続けていました。
そんなある時,座学のリスニングと対話でのリスニングの聞き方には違いがあることに気がつきました。(あくまで個人的な経験ですので,皆さんに当てはまらないかもしれませんが,参考として読んでいただければ幸いです。)
僕はその違いを理解した上でリスニングの勉強をすると,今まで聞き取れなかった英語が急に聞き取れるようになったのでぜひ皆さんに紹介したいと思います。
大きな違いは「音の発生源」
僕が気づいた会話時の大きな違いは「音の発生源」に意識が向くということです。ここでの音の発生源というのは「話し手の口元,もっと言えば喉・声」になります。
例えば,基本的に会話するとき相手の目を見て話を聞いていると思いますがその時に,無意識のうちに相手の口元に意識が向いたりしたことはありませんか?もちろん目を合わせるのが恥ずかしいなどあるかもしれませんが,僕は多くの人が会話時に相手の話し方や声などに意識を向けながら,相手の言葉を理解しようとしており,これは音の発生源が口元・喉にあるため,自然とそこに意識が向くためだと考えています。
一方で,座学でのリスニングではどうか。
おそらく音の発生源には意識が向かず,ただ自然と耳に入ってきた音を聞いている状態になっていると思います。
例えば,イヤホンをつけて音を聞く時,車の中で音楽を聞く時など,これらの時は相手の口元になんて意識が向いていないと思います。自然に脳に響く音を聞き取っているだけの状態のはずです。
以上を,簡単に図でまとめてみました。
- A:会話時(話し手の目を見て話をする時)に聴き手の意識が向くところ
- B:座学(話し手の顔が見えない時)のリスニング時に意識が向くところ
音の発生源で僕たちは何をしている?
意識の向く先が座学と会話時で違うことがわかりました。
では,意識が向く先で何をしているのか?
それは,その場所で「聞き取った音を単語に変換し,意味を理解する」という作業をしています。
つまり,僕たちが英語を聞いて意味を理解する時,その処理を状況に応じて2箇所で行なっているということです。
ぜひ日本語を聞いているときに確認してみてください。相手の顔をみて話すとき相手の口元に,相手の顔が見えないときあなたの頭の中に意識が向きながら言葉を聞いているはずです。ただ,日本語の場合,瞬間的に言葉からイメージを思い浮かべることができるので確認が難しいかもしれませんが,もしよければ試してみてください。
2箇所で意味を捉えるトレーニングを意識的に行う
日本で勉強している方は,専ら上記の図のBの状態が多いはずです。通勤中にイヤホンで英語を聞いたり,TEDを聞いてディクテーションしたり,youtubeをみたり。僕もその一人でした。
この状態が癖づいたまま会話をするとどうなるのか。
本来,無意識のうちに相手の口元で処理するはずの英語を自分の頭の中で処理しようとしてエネルギーを余計使う,疲れる,そして速さについていけないといったことが発生します。
つまり,それを克服するためにも会話の時のように相手の口元を意識してリスニングする場を作り,意識的に訓練をする必要があります。
では,どうするのか。
僕のオススメはNetflixの好きなドラマを見て,俳優が自分の目の前で話しているかのように聞く練習をすることです。特に,画面に顔を近付けて意識的に俳優の口元を見続けることが重要です。話し手の口元を意識してドラマを見ると,自然と目の前で話してるかのような状況を作り出せると思います。
楽しむためにドラマを見ることも良いことですが,ただ見ているだけではリスニングは伸びないので,ぜひ俳優の口元の意識して聞き取る練習をしてみてください。
もちろん字幕はつけない方が良いです。字幕をつけた状態はリーディングをするのと同じ環境を作り出してしまっているので,耳と瞬発力を鍛えるために字幕は消して音だけに集中する環境を作った方がおすすめです。
まとめ
A:相手の口元で意味を処理すること,B:自分の頭の中で意味を処理すること,この2つを交互に行き来してトレーニングし,無意識のうちに脳が使い分けられるようになったらかなりリスニングが伸びていると思います。会話などでも以前より聞き取れるようになっているはずです。
実際,僕自身まだまだトレーニング中で相手の英語を聴きながらどっちで処理するか考え,英語を聞いています。ただ,この違いに気づき,意識してトレーニングするようになるとかなりリスニングが伸びたことを実感しています。ぜひ皆さんも試しにやってみてください。
技術を武器にする経営(MOT:Management of Technology)とは?
「イノベーション」
皆さんもこの言葉をよく耳にすると思います。
僕の前職の会社でもこの言葉がよく飛び交っており,今後の成長のためにもイノベーションを興すことが重要だという認識が会社全体に浸透していた気がします。
そもそも僕はイノベーションってなに?どうやってイノベーションを興すのか?ずっと疑問を持っていました。
そんな時にイノベーションに密接に関わっているMOT(Management of Technology)という言葉を知り,MOTとは何か?を勉強する為に本書を読んでみました。
イノベーションって何?
本書では以下の定義がされていました。
イノベーションとは、「技術革新の結果として、新しい製品やサービスを作り出すことによって人間の社会生活を大きく改変すること」である。
イノベーションの定義で注意すべきは,新たな技術が人間の社会生活に大きな改変を与え,人々に実際に使用され,求められるまでに至らないとイノベーションとは呼べないということである。
つまり,「技術」を開発して技術者の満足度をあげるような,「技術」をゴールとして捉えるのではなく,「技術」は顧客が望むものを提供する一つの手段であるという認識を持ち続けることが重要だと述べられています。
確かに,仕事でもスキルばかりを伸ばしても,それ使って誰かの役に立たなければ価値があると見なされないので,常にそれを使って何をする・できるかということを意識し続けなければいけないと改めて感じました。
イノベーションを生み出す経営とは?
技術を利益に変える経営が必要
イノベーションを生み出す為には,MOT(Management of Technology)の名の通り技術,イノベーションを経営する必要があります。本書では,技術経営=ビジネスモデル+収益モデルの二つに分けられています。
そもそも経営とは?
技術を経営する役割を担っている人は会社の中に様々います。研究部長,プロジェクトマネージャーなどが当てはまります。
では,そのポジションの方に求められる経営とはどういうことかというと
「他人を通して事を成すこと」
と本書では定義されています。
つまり,人間社会の力学を理解して,社員のモチベーションを保ちながら間接的にプロジェクトを進行させていく,これが経営を担っているポジンションの方に求められることになります。
技術経営で特に重要なこと
技術経営において重要なことは以下であると述べられています。
実践あるいは実現をも含んだ意味での学習活動を、しかもリーダー本人の学習活動ではない、他人が行う学習活動をいかに推進するか、それがMOTの肝である
会社である以上,利益を追求することが求められますが,それと同時に会社の技術を発展させていく必要があるため,技術開発のプロセスから常に新たなことを学ぶ姿勢が求められます。
しかし,学習活動は個人が自律的に行うことであり,他人からの指示で強制的にすることではありません。
そのため,経営する側の人間にとって如何に現場担当者に学習活動を行ってもらうのかが,それがとても難しい課題となっています。
これを読んで,自分自身の学習に当てはまりますが,常にモチベーションを上げる仕掛けづくりが必要であると感じました。インセンティブを自分で設けるのか,マインド面を変える努力をするのか,方法は人それぞれでありますが,工夫が必要です。もしかするとライザップのような二人三脚で応援を受けながら,徹底的に管理される方法も初めは必要なのかもしれません。
ビジネスモデルとは?
ビジネスモデルは,製品やサービスを顧客に届けるための仕事全体の流れ(例えば,代理店を使うか,自分たちで小売までするか。生産でどこからアウトソースするかといった要素)を指します。
収益モデルとは?
収益モデルは,ビジネスモデルの仕組みの中でどのように収益を上げるのかといった仕掛け作りを指します。
イノベーションを生み出し続けるには?
イノベーションを起こした企業でも継続が難しい理由が3つあります。それは以下の通りです。
- 油断する
- 誤解する
- 硬直化する
まず,一つ目の「油断する」 ですが,破壊的イノベーションを業界初で生み出した企業ほど他の企業がすぐに追いつけるはずがないと油断をします。競合は常に接近してきていると理解し,新たな手を打ち続ける必要があります。
二つ目の「誤解する」ですが,技術のブレイクスルーと社会を動かすまでのイノベーションを混同してしまっている現象です。常に市場の変化を意識し続けることが重要になるます。
三つ目の「硬直化する」ですが,過去の考え方を踏襲したり,過去の成功にしがみついたりすると,イノベーションが興りにくい状態と言えます。常に新たな風を吹き込み続けることが求められます。
以上3つの理由から,イノベーションを興し続ける為には,
- 予め市場の変化を予測し,コンセプトを3つ決めて,新たなモノ・サービスを段階的に発信し続け,競合を引き離す
- カリスマリーダーを経営に入れる
- 初心に戻る
ことが重要だと述べられています。
まとめ
技術経営とは,技術をもとに人間の社会生活を改変するようなモノ・サービスを生み出す経営のことを指す。
技術経営においてイノベーションを生み出し続けるには,1. 市場を意識・予測し,予め3つのコンセプトを作っておく。2. 経営陣を常に見直す。3. 初心に戻る。以上3つのことが重要である。
また,技術経営を行うポジションの人には,人間社会の力学を理解し,常に現場の学習活動をモチベートすることが求められる。
本書は,イノベーションを興してきた身近な会社を例に取り上げ,とても分かりやすく書かれています。僕は経営の知識のまだまだ足りないですが,それでも問題なく読めましたので,ぜひ興味ある方は読んでみてください。
【英語】リスニング力を伸ばすためのたった一つのコツ!
こんにちは。
今回は僕が自分の勉強を通して気づいたリスニングのとても重要な一つのコツを紹介したいと思います。ぜひ読んでみていただいて,リスニングの勉強するときに試してみてほしいと思います。
と,その前に本記事に入る前にまず下記の記事を読んでください!
これを読んだ後に本記事を読んでいただくと,より私の言いたいことが伝わるかと思います。
ある日,赤ちゃんの気持ちになってリスニングをしてみた
僕は英語を聞いている時ずっと違和感を感じていました。その違和感を言語化するのが難しいのですが,英語を聞いている時,英語という言葉を聞いているというより,何か暗号を聞いてそれを解読して,理解しているような感覚だったのです。
それが何故なのか?僕はずっと気になっていました。そして,僕はある時それを解明すべく,一度赤ちゃん・子供の気持ちになって英語を聞いてみることにしました。
赤ちゃんは文法なんて知らないのに英語を完璧に理解できるようになります。大変興味深いですよね。子供の頃から聞いているかだと簡単に片付けられそうですが,僕たちは人種が違えど一緒の人間なので,脳の使い方を同じだと思うんです。だったらなんで僕たちができないのか,その原因は何か?何かパターンがあるんじゃないか?と思い,頭を真っ白にして英語を聞いてみることにしました。
すると僕は一つのことに気づきました。
単純に文型という知識が邪魔をしている・・・。
赤ちゃんの頃は文型を知らないので音を聴きながらそれが何を指しているのか観察し,ヒト・モノの位置関係を把握し,そして自然と言葉の順番を獲得していきます。
しかし僕たちは先に文型という知識を学びます。そうすることで1番最初の単語が主語だ,その次が動詞だ,その次が目的語だと型にはめることが癖になってしまっています。そのせいで僕は聞き取った単語が型のどこに当てはまるかまず考え,機械的に英語を理解してしまっていることに気づきました。
きっとこれが英語を暗号のように理解してしまっている大きな要因だと感じました。
自然に英語を聞くためには?
機械的な英語の聞き方をしないようにするために,どうすればいいのか。
もう一度赤ちゃん・子供目線で考えて欲しいのですが,赤ちゃん・子供は文章も読めない段階で僕たちが聞き取れないような早い英語でも理解できます。一方,僕たちは文章は読めるのに,早い英語が聞き取れません。
それはなぜなのか…?
上にも書きましたが,それは教育上,先に文法そして読み書きを学ぶことにより頭の中でまず文章を作って意味を理解しようとする癖が僕たちについてしまっていることが原因だと考えています。
そのため,僕は早い英語を聞いた時,その癖で頭の中で文章を組み立てることをいつもしていました。しかし,音が早すぎて単語が掴めず,文章にできない。その結果,型に当てはめようにも文章ができていないから意味が分からないし,さらに無理くり頭の中で文章を作ろうとするから脳が疲れてしまっていました。
このような僕と同じ経験をされている方は一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
では,赤ちゃん・子供は読み書きもできないときに,どうやって英語を理解しているのか?
もちろん単語の知識もありますが,僕はこう考えています。
赤ちゃん・子供は「話者が話す言葉の『順番』から意味を把握している」ということです。
彼らは話者が最初に発した言葉が主語で,その次の言葉が主語の動作,最後に発した言葉が主語の動作の対象がくるといった理解の仕方をしていると僕は考えています。
文型と変わらないじゃないかと!思う方もいるかもしれませんが,大きな違いは文章なんて組み立てていないのです。自然と話される単語の『順番』で,個々の単語が何を意味しているか瞬時に把握し,その意味を文章ではなく個々に繋げて意味を理解しているということです。
つまり,英語を聞く時に話される単語の『順番』で意味を理解する方法がわかれば,文章を作って機械的に意味を理解することをせずに,自然な英語の聞き方ができると僕は考えました。
話される単語の順番で意識するたった一つのコツ
自然なリスニングをするために,僕は話される単語の『順番』でその単語が何を表すかを予め理解しておくことが大切だと述べました。
では,僕たちがリスニングをするときに,どこに注目しておけば自然な聞き方ができるのか?どうやれば文型の知識を取っ払って聞くことができるのか?
僕は自分なりに色々試した結果,以下を意識することで一番自然な聞き方ができると感じました。
それは「話者の話終わりの単語が【動作の対象】を示す【名詞】である」ということです。
もちろん主語の後ろが動詞だ,動詞の後ろが目的語だという理解は知識として必要ですが,リスニングの時はその捉え方を一旦忘れてみてください。これらは単語の意味と文型の知識に頼った聞き方になるので,今までの機械的な聞き方と何も変わりません。
図の見方について
左に位置する矢印は,話者の言い始めを「始」,言い終わりを「終」として示しています。まず話者は主語,そして次に動詞を表す単語を発します。そのため,動詞を一番上の「始」に置いています。動詞の次に目的語か形容詞がきますので,その下に名詞(目的語)もしくは形容詞を置いています。この段階で文章の終わり,つまり言い終わりとなる場合もありますが,最後に場所を示す名詞がくる場合がありますので「終」に場所を表す名詞を置いています。(場所だけでなく時間等もありますが,今回は場所だけ載せています。)
さて上でも述べましたが,
「話者の話終わりの単語が【動作の対象】を示す【名詞】である」
とリスニングをする前から意識しておくことを僕はオススメしたいです。
しかし,厳密に言いますと,図にもあるように
話者が発する言葉の言い終わりは必ず【名詞】か【形容詞】になっています。
これも一つの規則性のようなものだと考えてください。
ただし,ここでは一つを集中して覚えるために僕は名詞のみ強調しています。
もし時間があれば,ぜひ様々な文章を読んだり,聞いたりしてご自身でこの規則性を確認してみてください。この法則にほとんどの文章が準じていると気づくと思います。ただし,副詞が使われたり,I don't know what to do.や I saw your friend who you saw yesterday.など節や関係詞が使われると言い終わりが名詞,形容詞ではなく,これが当てはまりません。しかし,これは例外と見なさないで,whatとfriendの部分を意識して聞き取るようにしてください。この部分が言い終わりの名詞に該当します。名詞以降の部分はwhatとfriendに掛かる補助的なものだと思っていただくとスムーズに理解できると思います。
語尾に「名詞」が来ると予め頭に入れて聞き取る
僕たちは言葉を聞くとき,正確に全ての単語を拾って理解しておらず必要な単語のみを無意識のうちに聞き取って繋ぎ合わせて理解しています。つまり,聞き方に強弱をつけているわけです。その強弱が何によって引き起こされるのかというと,僕は名詞だと考えています。それは,名詞が現実世界のヒト・モノを指すため,名詞を聞いた瞬間その映像が勝手に頭の中で作り出されるからです。極端な例ですが「〜した」だけ聞いても,何のイメージが浮かび上がってこないですが,「テニス」を聞けばすぐにイメージが浮かび上がってくると思います。
それを踏まえて考えると,僕たちが日本語を聞いているときは最初に目的語,つまり名詞が話されるので,話の出だしからイメージがすぐに浮かび上がるわけです。一方で英語の場合,目的語は言葉の一番最後にきますので,イメージを思い浮かべるには最後まで辛抱強く聞き続けなければいけません。
このように,日本語を聞く僕たちの脳は話ので出しに意識が向く癖があるので,英語を聞いたときに文章の最後まで一語一句拾うことができず聞きもらしてしまったり,初めの3語は聞き取れたけど途中で分からなくなったりしてしまうことがあるのだと考えています。
では,どうすればいいのか。
僕は,話終わり,つまり「語尾」に重要な名詞がくるんだ!と予め頭に入れておくことで聞き漏らしを防げると考えています。実際,これで試してみて僕自身聞き漏らしが少なくなったり,単語を聞き続ける体力がついたと感じています。
まとめ
長々と書いてしまいましたが,僕が考えるリスニングのコツは
話者の話終わりの単語(日本語で言う「語尾」)が【動作の対象】を示す【名詞】であることを常に頭に入れておく
ことです。ぜひ,リスニングをする際にこれを意識して聞いてみてください。いつもと違った感覚の聞き方ができるはずだと信じています。
試してみてくださった方で効果があった!と言う方がいれば,コメントで教えてもらえると嬉しいです!
【留学】1年の留学で英語力はどれぐらい伸びるのか?〜 時系列編 〜
こんにちは。
1年の留学で英語力がどれぐらい伸びるのか?〜総評編〜として前の記事を書きました。気になる方はチェックしてみてください。
今回は,時系列で英語が分からなかった精神的な焦りと僕が感じる英語力の変化について書きたいと思います。留学を考えている方に参考になればと思います。
0ヶ月目
留学初日から挫折です。圧倒的に早すぎて何も聞き取れません。めっちゃ辛かったです。このままで大丈夫なのかと初日から絶望していました。
英語は知っている単語を何とか聞き取って全体の意味を予想するという状態でした。MBAを目指すようなTOEFLで高得点を取られている方でも留学に来た当初は日常生活の英語が聞き取れないことがあるそうですので日本で勉強頑張ってきたという方でも大半の方が苦しむところだと思います。
僕の授業にはネイティブはおらず,第二言語として英語を学んだ他国の社会人や学生がクラスメイトとしていました。彼らは本当にすごく,授業でペラペラ英語を話し,授業についていっていました。もうなんとも言えない圧倒的な敗北感を僕は感じていました。そもそも発言しようにも先生が話している内容が分からないため,もやは土俵にも立てていない感じでした。ちょっと聞き取れて,片言の英語が話せる状態で調子に乗ってた自分が今思うと本当に恥ずかしいです。
3ヶ月目
徐々に音に慣れてき,英語を聞くぞ!っという構えの時には前よりも単語を拾えるようになり,なんとなく意味を把握できるようになってきました。
よく3ヶ月すると英語がわかるようになってくると言われますが,これは半分正解であり,半分間違いだと感じています。正確には「分かる」のではなく,ただ「慣れた」だけと思っています。より単語を拾えるようになったから,前よりも意味をより予想できるようになったという感じです。一語一句正確に捉えられるようになり,どんな英語でもはっきり分かるといった状態にはほど遠かった気がします。
ただ,当時の自分はそんなことに気づかず,少し分かるようになってきたことが嬉しくなり,恐ろしいことに「わかった」という錯覚を起こしていました。きっと前にはできなかったことができるようになり成長を感じたからでしょう。そして普通に生活しているだけで英語が伸びると勘違いし,勉強方法を工夫せずその後を過ごすことになりました。
ちなみに,3ヶ月でも速い英語には全くといっていいほどついていけません。ドラマやニュースなど本当に何いってるか分からないです。ネイティブ同士の会話を聞き取ろうとしても全く分かりませんでした。
6ヶ月目
3ヶ月までの勉強法と変わらず,とりあえず単語を覚えたり,文法を整理したりして勉強をしていました。3ヶ月前に比べるとさらに音から単語を掴めるようになりましたが,完璧に聞き取れるという状態にはほど遠く,正確に単語を聞き取って意味を理解できる状態が会話の30,40%ぐらいだったと思います。
この段階で一応伸びていると実感できたことは,単語の脳内保持能力と意味への同時変換の能力です。嬉しいことに,英語を聞いていても脳があまり疲れてこなくなったからです。脳内保持や同時変換などは以下を参考にしてください。
ただ,これはあくまで1対1の会話の時でした。自分自身が英語を聞くという構えができ,一人の英語に集中できている場合で,複数人のネイティブの会話になると,全く無理でした。いろんなところから英語がでてくるし,それを拾うとなるとめちゃくちゃ脳が疲れて,もうポカーン状態でした。。。もちろんドラマの英語や急に話しかけられる英語なんてこのときですら全くついていけませんでした。
ご存知の通りすでに6ヶ月が経っており,流石にやばいと思い始めた時期でした。
というのも本気でこう思い始めたのもキッカケがあります。英語を伸ばすためにネイティブのコミュニティに入ろうと大学の部活に入ってみたのです。そこでは,一人一人が社会問題や経済に関する問題を自分たちでリサーチしてみんなの前でプレゼンをしていました。僕がちょうど出席したとき,一人の中学生ぐらいのアジア人の子が北朝鮮に関するリサーチについてペラペラと英語でプレゼンをしていました。
これは僕にとってかなり衝撃でした。実際の年齢はわかりませんが,明らかに日本では中学生ぐらいの子が,僕の話せない英語を使って,経済に関する難しそうな内容を,大勢の前で自信を持ってプレゼンをしている。しかも,追い討ちをかけるように僕はその英語が全くわからない。。こんなにショッキングな出来事は今までになかったのです。自分が生ぬるい環境で育ってきたと改めて気づかされ,今までの考え方をぶち壊されました。
これをキッカケに彼らと同じ土俵に立つためにも最低ラインとして,ネイティブの英語をスラスラ聞き取れるようにならなければならないと誓いました。
そこで英語の聞き方の分析を始めました。「日本語のように英語を聞く」という目標を立てたのもこの時期です。母国語を理解する方法は言語が違えど同じだと考え,まず日本語をどのように聞いているのかyoutubeを見たりして分析をし,そこで気づいたことを授業中などリスニングできる時に頭の中で意識して聞いたりして,英語のリスニングに当てはめていました。そして何か違和感があれば,また違うことに意識して聞き直してみる。その繰り返しをしていました。
9ヶ月目
自分が試行錯誤し続けたおかげか,音から単語の把握が急激にできるようになり,早い英語でも8割近く逃さず単語を聞き取れるようになりました。授業の内容,ホストファミリーの会話もほぼ理解できるようになったのはこの時期です。自分の中でかなり成長を感じたときでした。
この時は本当に嬉しかったです。ドラマやニュースの速い英語でも6, 7割ですが,はっきりと意味がわかるようになったことを実感していました。
インターンの面接でもだいたい何を言われているのか分かるようになり,受け答えができてオファーをいただけました。
ただ,英語力が伸びてきたと感じていたものの,僕は自分の英語の聞き方にずっと違和感を感じていました。それは急に話かけられたり,突発的な会話になると英語が聞き取れないという状況が続いていたからです。考えてみると,聞き取れるようになったのはあくまで自分が聞くぞ!という構えができて,集中して相手の英語を聞き取れる状態の時のみだったのです。
よりスムーズに英語を理解するためにも,この課題を乗り越えないといけないと思い,再度何が原因で,どうすればいいのか,英語を聞くときに試行錯誤をし続けました。
このときに感じていた違和感を別の記事でまとめていますので気になる方はどうぞ。
12ヶ月目
試行錯誤のおかげで,かなりスムーズに英語を理解できるようになりました。英語の聞き方も以前と比べて全く違う感覚で聞くことができていると実感しています。日本語を聞くときの感覚にかなり近づけたと個人的には思っています。
ただ,この状態でも意味が分からない,聞き取れないことはあります。その原因は単語の知識量がほとんどです。知らない音,単語は僕の頭の中でアルファベットの文字列が思い浮かばないので意味を把握することができません。また,簡単な英語でも別の表現として意味があれば,それを知らない限り意味がわかりません。まだまだ不完全な状態なので,これからも単語のインプットはしていかなければいけないと思っています。
先日街中で急に話しかけられ,道案内をしてあげたり,バス停でおばさんに話かけられ,少しの間雑談ができたりと1年前には考えられなかったことができています。英語を使ってコミュニケーションをとる楽しさをやっと感じられています。
以上が僕の一年間の英語力の変化です。僕は自分の経験から留学するだけで英語が伸びるということはありえないと思っています。自分で工夫して,どう英語を聞いていくのか,常に勉強し続けることが大切だと思っています。まだまだ僕も完璧ではないので,いつかもっと自信を持ってコミュニケーションが取れるようになるために頑張っていきたいと思っています!
では,参考になれば幸いです!
【留学】1年の留学で英語力はどれぐらい伸びるのか?〜 総評編 〜
こんにちは。
今回は,1年の留学で英語力がどれぐらい伸びるのか僕の経験をもとに紹介したいと思います。今英語の勉強をされている方,留学を検討されている方がいましたら参考になれば嬉しいです。
4技能+単語量の総評(☆5までで評価)
- 単語量:☆☆☆
自ら調べて覚える癖をつけておけば自然と伸びます。ただし,ある程度聞けるようになると人によっては覚えることをやめてしまう人もいます。日本人にとって英単語は永遠に勉強が必要ですので,知らない単語はすぐメモする癖を持っておく方がいいと思います。 -
リーディング:☆☆☆☆
勉強次第ですが,ちゃんと読むことを続けていれば,読むスピードは圧倒的に早くなります。おそらくリスニング力とも相関しているのでリーディングが早くなるとリスニング力も同様に上がっていると思います。
Reedyでリーディングのスピードを測ってみたら簡単な英語で450wpm,単語が難しいと300〜350wpmぐらいでした。留学前を測っていないのでわかりませんが多分100wpmぐらいだっただろうと思っています。なので,リーディングは伸びたな〜と個人的に実感しています。ぜひ皆さんも自分がどれぐらいで処理できるのか測定してみてください。ネイティブの早さがどれぐらいかわかる良い指標になると思います。 -
リスニング:☆☆☆☆
確実にリスニングは伸びます。ただし,ある一定まで。それ以降は自分の勉強次第だと思います。僕の周りで一年留学に来ていても,ニュースの英語やyoutubeのちょっとした広告の英語など早すぎて聞き取れないと悩んでいる人もいました。時間が経てば解決する部分もありますが,結局はあなたがどう聞き方を変えていくかに依存すると思っています。
僕の経験上リスニングで要注意なのが,聞き慣れてくると聞き取れる単語が増えてきて,その単語の意味だけを切り取って繋げて,なんか分かっているという状態になることです。留学してから3〜6ヶ月目で僕はこの状態に陥っていました。これは英語を聞き取れているということではありませんので気をつけてください。会話になるとめちゃくちゃ困ります。実際,僕はドラマなどをみる分には良かったのですが,ネイティブとの会話の時はこんなこと言ってるのかな?感覚で話をしていただので常にモヤモヤした状態でした。
日本で勉強しているときも,なんかちょっとずつ分かってきたという状態があるかもしれませんが,それはしっかり一語一句聞き漏らさず意味を理解できているのか,ただ聞き取れた単語だけで類推しているのか,ぜひ自分のリスニングを観察してみてほしいと思います。
一語一句聞き漏らさないためにも,聞き取った単語を頭の中で思い浮かべる癖が必要です。ぜひ意識してみてください。下の記事を参考に貼っておきます。 -
スピーキング:☆☆
やはりスピーキングは最大の壁です。本人の努力次第だと思いますが,一年いると最低限の意思疎通ができるようになるぐらいだと思っています。僕はペラペラになんてなることができなかったです。小学生が使うような簡単な英語をスラスラ話せるようになる,英語を話すことに慣れるといった感じで,ネイティブっぽい言い回しや高度な単語を使ってかっこよく表現するなんてほとんど無理でした。今もスピーキング力を上げるためにどうすれば良いか考えています。 -
ライティング:☆☆
多分伸びていると思うのですが,一番実感がありません。スラスラ書けるようになってはいますが,語彙力もあり毎回単語を調べたりしています。単語と同じで色々な表現をどういった状況で使うのかインプットしていくことが重要だと思います。
留学をしてみて思うことは,英語はやはり自分の勉強量次第だということです。日本で勉強して英語がすごく堪能な方も中にはいますし,結局はあなたの努力次第です。ただ留学をしたからといって,英語が伸びるということはまず有り得ません。
しかし,留学をすることでメリットはたくさん有ります。今まで経験したことのない生活様式を経験したり,ネイティブと話をして違う価値観を吸収したり,また文化を理解することで大きく視野を広げてくれます。さらに毎日英語に触れる機会があるので,改善を考えるきっかけを与えてくれるチャンスが多いです。そのチャンスを生かすことができれば,留学に意味があると思っています。
参考に慣れば嬉しいです!では。
【英語】僕が英語を聞くときに意識している3つのこと!
こんにちは。
前回の記事で,僕が感じるリスニング時の違和感を紹介しました。今回は,その違和感を解消するために,どうやってリスニング力向上に取り組んでいるのか紹介したいと思います。
前回の記事をまとめますと…
「英語を日本語のように聞く」ためには「場面を想起させる単語がいつ話されるのかを把握し,そして音を聞くと同時にヒト・モノの位置関係を瞬時に把握する」
ことが必要であると述べました。
僕はそれを実際に行うために色々と試行錯誤し,自分なりの英語の聞き方「意識スイッチ」を3つ発見しましたので紹介したいと思います。
3つの意識スイッチ
一つ目:単語を掴むことを意識
これは基本中の基本になります。聞き取った音から必ずアルファベットの文字列を思い浮かべる癖をつけてください。たとえ聞いたことのある音でも,音から瞬時に意味へ変換することはネイティブでない限り困難であると考えています。それは違う記事でも書きましたが,第二言語として英語を学ぶ僕たちは音から単語を暗記するよりも,単語帳を使って文字列から意味を暗記していることを多いからです。
僕の経験上,音をアルファベットの文字列に変換できない時は右から左へカタカナの音が流れてしまっていることが多く,ほとんどの場合意味を捉えることができていません。きっと多くの人が同じだと思っていますので,ぜひ英語を聞くときはアルファベットの文字列を思い浮かべる癖をつけてください。これをスムーズにできないことが留学し初めの頃の早い英語についていけない原因の一つだと考えています。
二つ目:名詞の具現化と予測
名詞を具現化する意識
僕たちが言葉から場面を想起するときにキーとなる品詞は何なのか考えたことはありますか?それは名詞になります。僕は特に目的語の名詞を聞き取って,それを瞬時に現実世界に対応するヒト・モノを思い浮かべて意味を理解していると考えています。ぜひ皆さんも日本語を聞くときに,どの言葉を聞くことでイメージを浮かべているのか自分なりに分析してみてください。前に同様の記事を書きましたのでチェックしてみてください。
例えば「昼,コンビニ,友達,弁当,お茶」と名詞だけ並べられた文章をみてみましょう。不思議なことに,なんとなく意味が分かりませんか?「昼にコンビニに行って,友達が弁当とお茶を買った。」という場面がなんとなく思い浮かびませんか?別に動詞,形容詞がなくても名詞を捉えるだけで意味全体が掴めますよね。つまり,僕たちは日本語を聞いている時,名詞が現実世界の何を指しているか瞬時に把握し,そしてそれを頭の中で想起させることで場面を認識しているということが分かります。
このように,ぜひ英語を聞く時も名詞を聞き取った後すぐにそれが現実世界の何を指すのか意識するようにしてほしいと思います。
僕たちが英語を聞くとき最初の3語が重要だから聞き逃してはダメだと教わり,意識が最初の3語に集中していると思います。もちろん最初の3語も重要なのですが,それだけでは場面の全体像が認識できないので,ぜひ目的語の名詞も聞き逃さないようにしたいところです。では聞き逃さないためにどうすれば良いのか。それが次の名詞がいつ発言されるのか予測になります。
名詞がいつ発言されるかの予測
さて,名詞はいつ話されるのか?考えたことはありますか?ここでは目的語の名詞を考えて下さい。
そうです。動詞の後ろですよね。もしくは場所などを表す場合もありますから文章の一番最後にくることが分かります。ただ,これはあくまで文面上で考えた場合の位置になります。リーディングに重点が置かれている教育を受けてきたのでこのような発想になるかもしれませんが,読むことを知らない赤ちゃんの気持ちになってリスニングの時はいつ名詞がくるのか考えてみて下さい。
それは話者の話し終わり,つまり話者の口から一番最後に出てくる言葉が名詞になります。リーディングの最後の言葉は,一番最後に話す言葉ですよね。このように視点を変えて,名詞は話者の言い終わりにくると捉えてみてください。(もちろん名詞は主語もありますが,場面の全体像を掴むキー名詞は目的語になるので目的語の名詞を対象としています。)
例を見てみましょう。
I might take my chances
Your father would be proud of you
I went to the park in south of Tokyo
ドラマで使われていたセリフを拾ってみました笑
これを見てもらえばわかるように文章の最後は,何を指すかはっきりとわかる名詞になります。さらに名詞で言い終わり,それは目的語,その次に場所を示す名詞という順番で組み立てられていることが分かります。つまり,英語を聞きながら話終わりが名詞であると意識しておくことで,目的語の名詞,場所に関する名詞,どちらかがくるということが予測できるようになります。(時間に関する名詞もきますので色々な英文を読んでぜひ調べてみてください。)
以上より,場面を想起させる重要な名詞が話者の話終わりの言葉となるということがわかったので,ぜひ英語を聞く時,いや英語を聞く前から話終わりの言葉は名詞だと意識してリスニングしてみてください。いつもと違った聞き方ができるようになると思います!
上記でも述べましたがさらに重要なことは,その名詞が現実世界の何を指しているのかを意識することです。「あ,名詞だった」で終わらすのではなく,より日本語に近い聞き方を訓練するために,名詞から場面への変換を意識してするように心掛けてみてください。今まで訳して聞いていたのが,場面を通して理解できるようになってくると思います。
主語・目的語の位置関係の把握
僕たちは日本語を聞いている時,助詞がトリガーとなってどこで誰が誰に何をするかといった主語・動詞・目的語の位置関係を把握しています。しかし,英語では助詞がなく,語順でその位置関係を把握しないといけません。意味に変換してからその位置関係を把握していると早い英語についていけないので,日本語を介さずに瞬時に位置関係を把握していく必要があります。
そこでこの位置関係を把握しやすくするために,僕は英語を聞きながら「主語と目的語の間の距離感」を意識するようにしています。ぜひ下の記事を参考にしてみてください。例えば,本を読む,ご飯を食べるといった場合,現実世界では主語と目的語の間に必ずある距離が生じています。本を持って読んでいる場合,あなたと本の間に距離感がありますよね。それが僕の言いたい主語と目的語の距離感です。
本を読んでいる(I am reading the book)という英語を聞いた時,僕はam readingはIと距離感を置かず,その次のthe bookを聞いた瞬間にIと離した位置でthe bookを思い浮かべるようにしています。そうすると無理にでも主語と目的語の位置関係を作る癖がつくので日本語を介さず理解できるようになります。ぜひ目的語の名詞を主語と少し距離のある位置に置くことを意識してみてください!慣れてくると無意識のうちにできるようになると思います。
まとめ
以上が僕が日本語のように英語を聞くために意識している3つのスイッチです。
これを意識して英語を聞き続けることで「単語を聞いてすぐに場面を思い浮かべながら,瞬時にヒト・モノの位置関係を把握できるようになる」と考えています。実際僕が試しに聞き続けて一番しっくりきた方法です。少し複雑な考え方なので万人受けはしなさそうですが,わかってもらえる人には刺さるかなと信じて,記事を書いてみました。参考に慣れば幸いです!
【英語】僕が感じていたリスニングの違和感とは?
何か違う…?
僕は「日本語のように英語を聞けるようになる」を目標に「英語の聞き方」に拘り,自分なりの聞き方を見つける努力をしてきました。
おそらく「聞き方」と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが,僕の中で「聞き方」とは,英語を聞く時に変える「意識スイッチ」のようなもので,何に注目して聞くかといったことを指します。
「聞き方」って単純に単語並べて文法の知識使って意味を理解するだけじゃないのか?と思われるかもしれません。もちろん,例えば英語の語順が主語→動詞→目的語だと知っておくことは重要です。これを知らないと何が何を意味しているのか分からないからです。ただ,僕の「意識スイッチ」とはこのことではありません。
僕は留学中,ある程度英語が聞き取れるようになった時に何か違和感をずっと感じていました。当時の聞き方は,音を聞き取って,一語一句単語を並べて意味を把握する。つまり,頭の中で文章を作って意味を理解していたわけです。これでも十分なのですが,日本語を聞く時と何か違うな〜といつも感じていました。言葉を聞くというより,英語という暗号を聞いて解読しているような感覚だったのです。そこで,この違和感を解明すべく,youtubeを開いてひたすら日本語を聞いて,自分が母国語をどうやって理解しているのか分析してみました。すると英語を聞く時と日本語を聞く時で自分の中で3つの違いがあることが分かりました。(個人差があるかもしれません。。)
違和感の正体
1点目:頭の中で文章を組み立てること
一つ目は,頭の中で文章を作っていることです。僕たちは日本語を聞くとき自然と音を聞き取りながら同時平行で場面を思い浮かべて意味を理解しています。つまり,文章を作って文法の知識から意味へ変換するなんてしていないのです。
僕たちは日本語を聞くとき,キーとなる単語をもとに,その言葉が表すニュアンスや場面を想起し,次々とその場面に情報を付け足していきます。例えば,放課後にテニスをする。と言われた場合,頭の中で「放課後」と聞いて「学校」を想起し,次にその「学校」の場面に「テニス」を付け加えるといった感じです。このように日本語の文章を頭の中に作らずに,単語から瞬時に場面への変換を行い,情報の付加を無意識のうちに僕たちは行っています。
2点目:ヒト・モノの位置関係を瞬時に把握
二つ目は,僕は英語を聞いた時,ヒト・モノの位置関係を単語を聞きとると同時に把握できていないということです。僕たちは日本語を聞いたとき「どこで,誰が,誰に向かって,何をしている」かといった「主語と動詞と目的語,そして場所・時間の位置関係」を助詞をもとに瞬時に判断しています。ただ僕が英語を聞いているときは頭の中で単語を並べながら文章の意味をまず理解して,そしてその位置関係を把握していました。これは,特に聞き慣れない単語が出てくるとその日本語訳を思い出そうとするため,自然と先に日本語がでてき,その訳を理解することで位置関係を把握しているということがよくありました。
3点目:先を読む力
三つ目は,先を読みながら聞くということです。僕たちは今まで聞いて培った日本語の語順パターンから次に何を言いそうかというのが予想できます。例えば,昨日ホテルで……と言われたら,きっとあなたは「ん?何したん?」と思うはずです。このように「何を」の目的語が次に来そうだと予想できるのです。もちろん英語の場合でもだんだん慣れてくると先を読めるようになってきます。しかし,これも2点目と同じですが,難しい単語や聞き慣れない単語を使われると,その意味を思い出そうと集中するあまり,予想するよりもただ意味をつなぎ合わせて理解する状態になり,先を予想しながら聞くということが難しくなっていました。
この違和感をどう克服するのか?
こちらの記事で書きましたのでぜひみてみてください!
違和感を知っておくことの重要性
長々と書いてしまいましたが,以上3点が僕が感じた違和感になります。ここでは,この違和感を知っておくことがなぜ大事なのか,僕が感じることを書きます。
その理由は,ずっと同じ英語の聞き方をしていてもリスニング力は伸びず,変化の原因を把握できていないといつでも元のレベルに戻ってしまうと考えているからです。
僕が留学に来た時の懸念は,帰国後に留学に行ったのに英語があまり話せないという状況でした。一年ほど留学するとネイティブ並みの英語力はつきませんが,ある程度聞き取れるようになります。しかし,楽しい留学生活が終わり,帰国後少し時間が経つと,英語が聞き取れなくなるといったということをよく聞きます。
では,なぜ聞き取れなくなるのか…?
それは,留学中になぜ聞き取れるようになったのかを分かっていないからだと僕は考えています。長い間海外で生活している人は,自然と聞き方が脳に染み込んでいるため無意識のうちにいつでもリスニングができるようになります。しかし,たった1年や短い期間の留学では,聞き方が脳に染み込む前に帰国してしまうので,それが難しいと考えています。そのため,なぜ聞き取れるようになったのか,その原因を自分で把握し,それをもとに継続して勉強することが重要だと思っています。僕がブログで自分の学びを記録しているのもそういった経緯があります。
マイケルジョーダン曰く「一日8時間のシュートの練習はできる。でもやり方が間違っていたら,間違ったシュートが上手くなるだけだ。」とあります。
これは英語にも当てはまると考えていて,留学当初の早い英語が聞き取れない聞き方をずっとしていてもいつまでたっても上達がありません。どうやって早い英語を聞き取れるようになったのか,それの原因を分かった上で自分の勉強に活かすことが,リスニング力をキープするために大事だと考えています。
次の記事で,この違和感をなくすために僕が行ったことを記事に書きたいと思います!参考に慣れば幸いです。
メモ魔になろう! 〜 メモの魔力 〜
起業家でSHOWROOMの社長である前田裕二氏が書かれた「メモの魔力」を読んでみました。
仕事でメモをとるけどただ聞いたことを書くだけ,別に見直すこともなくそのまま時が経ち,ゴミ箱に捨てる…そういった経験を皆さんもお持ちじゃないでしょうか。僕は仕事をしていた時,かなりこのようなことをしてしまっていました。聞いたことをただ書くだけ,つまり頭を全く使っていなかったわけです。
社会人となればアウトプットを求められるため,あらゆることから「考える」という行為をしなければいけません。では「考える」とは一体何か?
本書では「メモをとる」という作業からどうやって「考える」つまり「思考を深めていく」のか,実践方法も含めて紹介されていました。「考える」って何かな?などもし悩んでいる方がいれば,気づきを与えてくれる有用な本だと思うのでぜひ読んでみてほしいと思います。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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「ファクト(具体) → 抽象化 → 転用」という素晴らしいメモ構造
メモの取り方として,3stepの取り方が本書では紹介されていました。その中身を一つずつ紹介したいと思います。
ファクト(具体)
ファクトとは,その名の通り事実になります。あなたが見たもの,聞いたもの全てが事実としての情報となります。この事実をまず最初にメモする必要があると述べられています。
僕たちは多くの事実に囲まれながら生活していますが,多くの人がその事実を深く捉えずに過ごしてしまっています。例えば,Appleが新しい製品を出した。かっこいい欲しいな。このまま通り過ぎてしまっては,何も意味がありません。ここでなんでAppleはその新製品を作ったのか?どんな新製品が人を惹きつけるのか?なんで自分はかっこいいと思ったのか?その事実の深掘りをしてこそ,意味を成します。
First stepの「ファクト」を捉えるために「好奇心:常に疑問を持つこと」が必要だと感じています。「なぜ?」と考えることは社会人で最初に叩き込まれる思考法ですが,「ファクト」を掴むためにこれからどんなことにでも「常になぜ?」とアンテナを立てて,事実としての情報をメモすることを心がけていきたいと思っています。
抽象化
本書において一番重要な部分がこの抽象化です。ファクトを元にそれを抽象化していく作業が2step目になります。
僕たちは「なぜ?」と深掘りすることには自然と慣れているのですが,そこから抽象化するということをあまりしていない気がします。僕は前職では特にそうでした。今考えてみると,その理由は「転用」の部分と重複しますが,自分の課題が明確ではなかったからだと感じています。
さて,抽象化とは何でしょうか。本書では「本質を考え,汎用性を高めること」と紹介されています。では本質とは何か?それは「あらゆる事象に共通する点」だと僕は捉えています。つまり「一般化できること」と言えるでしょうか。
例ですが,お菓子を売るときに「限定」という言葉をつけるとよく売れるといった場合「希少性が購買欲を刺激する」といったことが予想できると思います。お菓子だけじゃなくても,他の商品についても「限定」という言葉で売り上げが変わるのであれば,この「希少性が購買欲を刺激する」という考えがあらゆる商品に共通する点だとわかります。つまり,この共通点こそ,本質であり,この共通点を見つけることが抽象化だと僕は考えています。
この抽象化の方法,共通点を探す方法として「what型(グルーピング)」「how型(どんな特徴?)」「why型(何で?)」と3種類の方法が紹介されています。なるほど!と僕は思ったので,ぜひ興味ある方は読んでみてほしいなと思います。
余談ですが,本書を読みながら抽象化で思い浮かんだのが,少し前に売れた芸人のねずっちです。謎かけが得意な人は,この抽象化が上手なのではないかなと読みながら勝手に思っていました笑
転用
いよいよ最後のstepの「転用」です。これは抽象化した内容を異なる事象に当てはめることを指します。これは上記の例ですが,お菓子の「限定」という作用で気づいたことを,自分が今売ろうとしている商品に当てはめてみるといったことを指します。
ここでの問題点は,そもそも自分が課題を持っていない限り,当てはめるものがないということです。例えば,自分の商品を売りたい!といった課題がない場合です。つまり自分自身の「解くべき課題」を明確に持っているかどうかが転用において極めて重要にあります。
先に述べましたが,僕は働いているとき自分の解くべき課題を明確に持っていませんでした。そのため,抽象化もしなかったし「考える」という行為を十分にできていなかったような気がしています。反省です。。。
本書を読みながら,社会人として「今していることを改善するにはどうしたらいいのか?」という課題がかなり汎用性が高く,色々な方にも当てはまるのではないかなと思ったので,僕自身これを一つの課題としてメモ魔になろうと思っています。
まとめ
本書はとても読みやすく,スーッと頭に入ってくる感じで,読んでいて楽しかったです!またメモによって思考を深めるには「ファクト → 抽象化 → 転用」という3つのstepを踏む必要があるということで,これは今まで僕が知らなかったメモの取り方なので,新たな気づきを得られて本当に読んでよかったです。しかも,すぐにでも実践できそうなところがさらに良いところだと思います!
さてさて,早速メモ帳を買ってこようと思っています(笑)実践する上でも,先で述べたように「何で?どんな?」と意識しながら身の回りの色々なことに興味を持っていきたいと思います。
【文法】should / must の「推量」の違い
こんにちは。
さて違いを紹介する前に,shouldの用法は皆さんよくご存知の以下2つだと思います。
- 〜した方がいい(「〜すべき」は少し強い表現)
- 〜のはずだ
英語がある程度話せるようになってもなかなか日本語が抜けないという方はいるのではないでしょうか。僕もまだまだペラペラには及ばず,日本語を介して英語を話してしまったりしています。なかなか難しいものです。。
特に僕はshouldの「〜のはずだ」を使う時,ずっと日本語が先に思い浮かんで使っていました。なんとか日本語を介さないで話せないかなとずっと悩んでいたところ,頭の中の映像とshould「〜はずだ」を一致させ,日本語を介さずともshouldを使える一つのコツに気がつきました。まずそのコツを紹介したいと思います。
僕は,should「〜のはずだ」が使われる場面を常に観察し,それを使う話者の頭の中はどんな映像が浮かんでいるのかずっと考えてきました。そこで気づいたコツというのは,shouldを使う時,話者は頭の中で「過去の経験(通常の状態)をもとに判断し,予測している」ということです。
具体的にみていきましょう。
僕が図書館で勉強をしている時,ある人が本を探して,受付の人に本の場所を尋ねていました。そこで受付の人がいった言葉が「It should be over there.」でした。日本語に直すと「そこにあるはずだ」ということです。
受付の人は毎日本を管理しているため,どんな本がどこにあるかを把握しています。つまり,質問を受けた時の頭の中は,過去の出来事として,その本を片付けた位置を思い浮かべているか,常にそこに配置されているという情報を知っているかの二つになります。何れにせよ,未来ではなくその過去の状態を元に判断し,本の場所を予測していることが分かります。
他の例を見てみましょう。
ある同僚が金曜日に会社にくるかどうかを尋ねたとき,He should be here.と言われました。この時の話者の頭の中は,その同僚から特に明日休むとも聞いていないし,金曜日はいつも会社に来ているという過去の事実が頭の中に浮かんでおり,それを元に判断して「彼はくるはずだ」と予測しています。
以上のようにshouldの「〜のはずだ」というのは「過去の経験(通常の状態)をもとに判断して,予測している」ということです。
これを知っておくことでmustの推量「〜に違いない」と区別して使うことができます。mustの推量の場合,過去の状態をもとに判断せず,あくまで今その時を起点にしたあなたのただの予想になります。
例えば,ものすごい美味しそうな料理の話をされたとします。そして,「絶対それ美味しいやん!」と思えば,it must be deliciousとなります。これは別に過去の経験をもとに判断しているのではなく,今得た情報をもとにあなたの予想を述べているだけになります。
整理すると,話者の頭の中は
- should 「〜のはずだ」:過去の経験(通常の状態)をもとにした予測
- must「〜に違いない」:今その時を起点にした予想
になります。
should / mustの「推量」を使うとき,これらの違いがあるということを覚えておくと,判断基準となり日本語を介さずスムーズに使用することができるようになります。また読むときも文章のニュアンスを理解しやすくなると思います。
日本語の「〜のはずだ」「違いない」だけ覚えておくといつまでたっても日本語が抜けないと思うので,ぜひあなたが使うとき「過去」をもとにしているのか,「今」をもとにしているのかを意識して使ってみてください。なんとなく感覚が掴めてくると思います。
当たり前のことかもしれませんが皆さんの参考になれば幸いです!それでは!
読書は学歴を凌駕する!学<習>歴を鍛えろ!
こんにちは。
僕は学生の頃全くといっていいほど本を読んできませんでした。そして,社会人になってようやく本を読むことの楽しさに気づき,学生時代の自分を後悔しています。
学生時代の遅れを取り戻すためにの社会人になってからビジネス本,小説など色々と読みましたが,いつもどうすれば社会人,ビジネスマンとしての教養がつけられるのか疑問を持っていました。そう悩んでいる時にBCG元日本代表の堀紘一氏の「自分を変える読書術 〜学歴は学<習>歴で超えられる〜」という本に出会い,タイトルに惹かれ,読んでみました。教養をつけるためのTipsが散りばめてありましたので紹介したいと思います。
自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる (SB新書)
- 作者: 堀紘一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/12/05
- メディア: 新書
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学歴なんてクソ喰らえ!
最初の章の一番最後に書かれている言葉です。
ある程度勉強して,そこそこの大学に入り,ちっぽけなプライドが醸成されしまっている僕には大変耳が痛い言葉です。本のタイトルにもありますように「学歴と言うものはこれからの学<習>歴で超えられる」つまり,僕たちは死ぬまで勉強であり,自分にとって新しいことをインプットをし続けることが社会人として重要であるということです。
僕自身の経験においても,物知りな方との話は面白いし,そのような方は話題の引き出しを多数持っているので色々な方とのコミュニケーションをすごくスムーズにされている印象があります。ぜひ自分も目指していきたいところです。
本書では目安として「30代までは年間100冊を読みなさい」と書かれています。単純計算で1ヶ月で約10冊,週に最低2,3冊以上といったところでしょうか。一冊あたり平均2時間とすれば週に4〜6時間確保,つまり一日1時間読書に時間を当てれば年間100冊は目指せそうです。どんなに忙しくても隙間時間を活用すれば達成できそうな目標なので頑張っていきたいと思います。
社会人が読むべきジャンル
4:3:3の法則
著者は読む本のポイントとして「4:3:3の法則」を唱えています。ビジネス書4割,小説3割,その他3割という意味です。ここでいうビジネス書というのは,決してHow-to本のようなものでなく専門家が書いた学問としての本を指しています。
小説も読むべきなのか!と思ったのですが,僕も小説を読むようになって,確かに小説には,想像力を豊かにさせてくれたり,今まで知らなかった語彙を教えてくれたりコミュニケーションにおいて必要な知識を与えてくれている気がしています。
「その他」に含まれるジャンル
ここでは「その他」のジャンルとして,「生物学・歴史・軍事学・哲学」の4つのジャンルが挙げられています。これらの本は難しい本が多く,根気強く読むことが勧められていおり,いつか分かるようになってくるとスムーズに理解できるようになると書かれていました。確かに僕自身,留学中のホストファミリーとの会話で日本の歴史を聞かれて全く答えられない自分が恥ずかしく,1900年前後から第二次世界大戦終戦までについて学びなおしました。初めは抵抗があったのですが,歴史にもストーリーがあってなんでそれが起きたのか?日本はなぜその判断をして戦争に参加したのか?など意識して読むと点と点が繋がることが楽しくなり,初めは抵抗あったものが面白く読めることに気づきました。哲学とか面白そうなので今後読んでいこうかなと思っています。
本を読んだ後にぜひしていきたいこと
本の内容と自分の今の状況を照らし合わせて共通点を探す
今までただ闇雲に本を読んできましたが,ただ本を読んだだけでは自分の血肉にはならないということを痛感しました。しっかりと目的を持って読み,読んだ内容から自分が今考えていることとどう繋げられるか意識しない限り,頭に残らないということです。例えば本書では,生物学の「適者生存」という考えを用いて,経営での「環境に応じて常に変化し続ける」ということが述べられていました。生物とビジネス,分野が違っていたとしても共通点はあるということで,そのような考え方に「なるほど!」と思い,自分でもこれから共通点を意識して読書をしていきたいと思っています。
読書ノートを書く
自分が思ったこと,心に残った名言など自分の言葉に変えてアウトプットすることで読書の深化に繋がると述べられています。ブログを書いていて思いますが,アウトプットするには自分の考えをまとめる作業が必要になるので,否が応でも思考が整理されます。そうすると記憶の定着がただ読むだけの時に比べてかなりアップしていると実感しています。一つ一つの読書を無駄にしないためにも,これからもぜひ自分の読書ノートを作っていきたいと思っています。