【留学】1年の留学で英語力はどれぐらい伸びるのか?〜 時系列編 〜

f:id:Go_My_Way:20190416032933j:plain

こんにちは。

1年の留学で英語力がどれぐらい伸びるのか?〜総評編〜として前の記事を書きました。気になる方はチェックしてみてください。

go-my-way.hatenablog.com

 今回は,時系列で英語が分からなかった精神的な焦りと僕が感じる英語力の変化について書きたいと思います。留学を考えている方に参考になればと思います。

0ヶ月目

留学初日から挫折です。圧倒的に早すぎて何も聞き取れません。めっちゃ辛かったです。このままで大丈夫なのかと初日から絶望していました。

英語は知っている単語を何とか聞き取って全体の意味を予想するという状態でした。MBAを目指すようなTOEFLで高得点を取られている方でも留学に来た当初は日常生活の英語が聞き取れないことがあるそうですので日本で勉強頑張ってきたという方でも大半の方が苦しむところだと思います。

僕の授業にはネイティブはおらず,第二言語として英語を学んだ他国の社会人や学生がクラスメイトとしていました。彼らは本当にすごく,授業でペラペラ英語を話し,授業についていっていました。もうなんとも言えない圧倒的な敗北感を僕は感じていました。そもそも発言しようにも先生が話している内容が分からないため,もやは土俵にも立てていない感じでした。ちょっと聞き取れて,片言の英語が話せる状態で調子に乗ってた自分が今思うと本当に恥ずかしいです。

3ヶ月目

徐々に音に慣れてき,英語を聞くぞ!っという構えの時には前よりも単語を拾えるようになり,なんとなく意味を把握できるようになってきました。

よく3ヶ月すると英語がわかるようになってくると言われますが,これは半分正解であり,半分間違いだと感じています。正確には「分かる」のではなく,ただ「慣れた」だけと思っています。より単語を拾えるようになったから,前よりも意味をより予想できるようになったという感じです。一語一句正確に捉えられるようになり,どんな英語でもはっきり分かるといった状態にはほど遠かった気がします。

ただ,当時の自分はそんなことに気づかず,少し分かるようになってきたことが嬉しくなり,恐ろしいことに「わかった」という錯覚を起こしていました。きっと前にはできなかったことができるようになり成長を感じたからでしょう。そして普通に生活しているだけで英語が伸びると勘違いし,勉強方法を工夫せずその後を過ごすことになりました。

ちなみに,3ヶ月でも速い英語には全くといっていいほどついていけません。ドラマやニュースなど本当に何いってるか分からないです。ネイティブ同士の会話を聞き取ろうとしても全く分かりませんでした。

6ヶ月目

3ヶ月までの勉強法と変わらず,とりあえず単語を覚えたり,文法を整理したりして勉強をしていました。3ヶ月前に比べるとさらに音から単語を掴めるようになりましたが,完璧に聞き取れるという状態にはほど遠く,正確に単語を聞き取って意味を理解できる状態が会話の30,40%ぐらいだったと思います。

この段階で一応伸びていると実感できたことは,単語の脳内保持能力と意味への同時変換の能力です。嬉しいことに,英語を聞いていても脳があまり疲れてこなくなったからです。脳内保持や同時変換などは以下を参考にしてください。 

go-my-way.hatenablog.com

ただ,これはあくまで1対1の会話の時でした。自分自身が英語を聞くという構えができ,一人の英語に集中できている場合で,複数人のネイティブの会話になると,全く無理でした。いろんなところから英語がでてくるし,それを拾うとなるとめちゃくちゃ脳が疲れて,もうポカーン状態でした。。。もちろんドラマの英語や急に話しかけられる英語なんてこのときですら全くついていけませんでした。

ご存知の通りすでに6ヶ月が経っており,流石にやばいと思い始めた時期でした。

というのも本気でこう思い始めたのもキッカケがあります。英語を伸ばすためにネイティブのコミュニティに入ろうと大学の部活に入ってみたのです。そこでは,一人一人が社会問題や経済に関する問題を自分たちでリサーチしてみんなの前でプレゼンをしていました。僕がちょうど出席したとき,一人の中学生ぐらいのアジア人の子が北朝鮮に関するリサーチについてペラペラと英語でプレゼンをしていました。

これは僕にとってかなり衝撃でした。実際の年齢はわかりませんが,明らかに日本では中学生ぐらいの子が,僕の話せない英語を使って,経済に関する難しそうな内容を,大勢の前で自信を持ってプレゼンをしている。しかも,追い討ちをかけるように僕はその英語が全くわからない。。こんなにショッキングな出来事は今までになかったのです。自分が生ぬるい環境で育ってきたと改めて気づかされ,今までの考え方をぶち壊されました。

これをキッカケに彼らと同じ土俵に立つためにも最低ラインとして,ネイティブの英語をスラスラ聞き取れるようにならなければならないと誓いました。

そこで英語の聞き方の分析を始めました。「日本語のように英語を聞く」という目標を立てたのもこの時期です。母国語を理解する方法は言語が違えど同じだと考え,まず日本語をどのように聞いているのかyoutubeを見たりして分析をし,そこで気づいたことを授業中などリスニングできる時に頭の中で意識して聞いたりして,英語のリスニングに当てはめていました。そして何か違和感があれば,また違うことに意識して聞き直してみる。その繰り返しをしていました。

9ヶ月目

自分が試行錯誤し続けたおかげか,音から単語の把握が急激にできるようになり,早い英語でも8割近く逃さず単語を聞き取れるようになりました。授業の内容,ホストファミリーの会話もほぼ理解できるようになったのはこの時期です。自分の中でかなり成長を感じたときでした。

この時は本当に嬉しかったです。ドラマやニュースの速い英語でも6, 7割ですが,はっきりと意味がわかるようになったことを実感していました。

インターンの面接でもだいたい何を言われているのか分かるようになり,受け答えができてオファーをいただけました。 

ただ,英語力が伸びてきたと感じていたものの,僕は自分の英語の聞き方にずっと違和感を感じていました。それは急に話かけられたり,突発的な会話になると英語が聞き取れないという状況が続いていたからです。考えてみると,聞き取れるようになったのはあくまで自分が聞くぞ!という構えができて,集中して相手の英語を聞き取れる状態の時のみだったのです。

よりスムーズに英語を理解するためにも,この課題を乗り越えないといけないと思い,再度何が原因で,どうすればいいのか,英語を聞くときに試行錯誤をし続けました。

このときに感じていた違和感を別の記事でまとめていますので気になる方はどうぞ。

go-my-way.hatenablog.com

12ヶ月目

試行錯誤のおかげで,かなりスムーズに英語を理解できるようになりました。英語の聞き方も以前と比べて全く違う感覚で聞くことができていると実感しています。日本語を聞くときの感覚にかなり近づけたと個人的には思っています。

ただ,この状態でも意味が分からない,聞き取れないことはあります。その原因は単語の知識量がほとんどです。知らない音,単語は僕の頭の中でアルファベットの文字列が思い浮かばないので意味を把握することができません。また,簡単な英語でも別の表現として意味があれば,それを知らない限り意味がわかりません。まだまだ不完全な状態なので,これからも単語のインプットはしていかなければいけないと思っています。

先日街中で急に話しかけられ,道案内をしてあげたり,バス停でおばさんに話かけられ,少しの間雑談ができたりと1年前には考えられなかったことができています。英語を使ってコミュニケーションをとる楽しさをやっと感じられています。

 

以上が僕の一年間の英語力の変化です。僕は自分の経験から留学するだけで英語が伸びるということはありえないと思っています。自分で工夫して,どう英語を聞いていくのか,常に勉強し続けることが大切だと思っています。まだまだ僕も完璧ではないので,いつかもっと自信を持ってコミュニケーションが取れるようになるために頑張っていきたいと思っています!

では,参考になれば幸いです!