【リスニング】ネイティブの速さについていくために僕が取り組んだ方法を紹介する!

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みなさん,こんにちは。

 今日は,ネイティブの英語の速さについていくためにどうすれば良いのか,自分の経験を踏まえて紹介したいと思います。

 僕は留学に来る前,英語が好きだったのでかなり英語の勉強をしていました。TOEICでもそれなりに高得点と呼ばれるぐらいの点数を取っていました。なので,現地に行っても大丈夫だろうという自信を持っていました…。はい,調子に乗っていたんですね。しかし,留学初日からその自信が一気に消え去りました…。すごい辛かったんです。無茶苦茶早いんですよ。。ネイティブの英語。。マジで…泣

 そこからこの速さについていくためにはどうすれば良いのか,日本語を介さず英語を理解するにはどうしたら良いのか,必死に考え始めました。色々と試行錯誤し,今ではドラマ,ニュース,ホストファミリーとの会話もそれなりに聞き取れるようになりました。今回は,僕が試して有効だったと思う方法を紹介したいと思います。ぜひ参考にしてください。

英語を理解するプロセス

 まず,ある程度英語が聞き取れるようになった僕がたどり着いた「英語の理解プロセス」を紹介します。理由は,これを知らないと何を勉強すれば聞き取れとれようになるかが分からないからです。

 プロセスは以下の通り!

⑴ 音の把握 → ⑵ 単語への変換 → ⑶ 単語の意味を把握(イメージ化) → ⑷ 単語を繋ぎ合わせショートフレーズの作成 → ⑸ ショートフレーズの意味を把握(イメージ化)→ ⑹ ⑸の意味を維持しながら⑴〜⑸の高速繰り返し

 それでは,このプロセスを確立するまでに自分がどんな苦労してきたのか3点ほど紹介します。

  1. 単語の知識不足
     ここでの知識はというのは,もちろん「意味」のこともありますが,「音」を知っているかどうかです。僕はアルファベットの文字列だけで単語の意味を覚えていることがありました。そうすると,音を聞いたときにその単語が自分の脳の引き出しから出てこないんです。特に,英語に慣れるまでは必死に全ての単語を聞き取ろうとするので,一つの単語でも掴めないと焦って分からなくなるということがありました。
  2. 単語を繋ぎ合わせショートフレーズの作成
     僕は,留学当初,頭の中で聞き取った単語を一語一句並べて長い文章を作り,意味を理解するということをしていました。おそらくこれはリーディングの癖がかなり影響していたのだと思います。まず文章を作って文法の知識で理解する。特にリーディングはいつでも単語を読み返せますし,意味を理解するには全体的に文章を確認しないと気がすまい状態だったのだと思います。しかし,そのやり方をリスニングの時にしていると脳がかなり疲れて,早い英語には全くついていけませんでした。そこか長い文章をある部分で区切り,ショートフレーズで意味を理解していくという作業が脳内でできるようになるとかなりスムーズに英語を理解できるようになりました。ショートフレーズを作るための具体的な区切りの場所は,接続詞(when / afterなど)や目的語に掛かる関係詞,一番短い場合は主語と動詞の意味をキープして,目的語を繋げると言った場合があります。
  3. ショートフレーズの意味を維持し,⑴〜⑸の高速繰り返し
     上記でも述べましたが,ショートフレーズで区切り,脳内でその意味を繋げていけるようになると,かなりはっきりと理解速度が上がりました。しかし,初めのうちは意味を維持しながら次の単語を把握,文章作成をすることはとても難しかったです。ただ,徐々に慣れてくると記憶できるショートフレーズの範囲が広がっていきました。これが,ディクテーションとかを必死に取り組んだ時の成果に近いのかなと思ったりしています。僕は当時ディクテーションが好きではなかったのでそれに気づかなかったようです。

速い英語を聞き取るためにすること

 では,上記のプロセスを踏まえて,ネイティブの英語の速さについていくために日本でこれをしておけばよかったと思う3つの方法を紹介したいと思います。

1点目:単語の知識量を増やし,音から単語を正確に『思い浮かべる』癖をつける

まず,当然ですが単語の勉強ですね。日本人の単語量は他の国の人比べてかなり劣っている印象があります。僕たちが大学受験で覚える単語は,現地では中学生ぐらいがほぼ知っているみたいです。なので,ぜひ覚えまくってください。あとは音もしっかり覚えてください。

また,リスニングの時は,聞き取った音から正確に単語(アルファベットの文字列)を一語一句頭の中で思い浮かべる癖をつけて下さい。himとかtheとかもです。これめちゃくちゃ重要です!

この理由は,これを意識しないとただ右から左にカタカナの音が流れていくだけで,意味を理解しながら英語を聞くという状態になりにくいからです。

というのも音のみでスラスラ理解できる状態はネイティブに近く,僕たちは単語帳などを使うことで,アルファベットの文字列と意味を結びつけて覚えている傾向があります。

そのため,文字列として単語を思い浮かべられないと頭の中で文章が作れず,正確に意味を捉えることができないのです。

もちろん,簡単な英語になると音だけで理解できますが,より複雑な速い英語になるほど,音だけではスムーズに理解できないと思います。

徐々に知識として音が脳内に集積されていけば,スムーズに文字列が頭に浮かぶようになり,意識しなくとも意味を捉えられるようになると思います。時間がかかる作業ですが頑張って意識して取り組んでみて下さい。頭の中に単語の文字列が残るようになると,シャドーイングができるようになります。

2点目:Reedyを使って,脳内でショートフレーズ処理を高める

次にReedyという速読アプリを使って文章を理解する練習をすることです。特に,ショートフレーズで意味を繋げていく練習をして下さい。Reedyについて下の記事で書きましたのでチェックしてみてください。これはフラッシュ暗算のような形で単語がパッパッと画面上に出てくるアプリです。これをオススメする理由は,フラッシュ暗算のように出てくる単語を脳内で繋げて意味を捉える方法が,リスニング時の脳内で単語を処理方法にすごく近いと考えているからです。通常のリーディングでは,途中まで読んで読み返したり,視野が広いので文全体が掴みやすく単語と文法の知識で前から読まずとも意味が理解できたりします。それでは,リスニング時の前から意味を理解していくというプロセスが癖づかなくなり,会話の時に困ってしまうわけです。

go-my-way.hatenablog.com

3点目:Netflixなどの動画サイトを使って,字幕なしでドラマを繰り返し見る(最低3回)

これは実践に近い感じです。ネイティブの速さに慣れるためにはやはりネイティブの英語を聞く必要はあります。

またここで注意したいのが,字幕なしで見るということです。

昔僕は字幕付きでドラマを見て,英語の勉強をしていました。これについてイタリア人の友人に伝えたところ,彼は字幕は消したほうがいいとアドバイスをくれました。

その理由は,字幕をつけた状態では音ではなく,文字に意識がいき,字幕をリーディングすることでリスニングしている気になるからということでした。それを聞いた時,間違いねえ〜…と思いました。

これには私も同意ですが,彼曰くリスニングとリーディングでは使う脳が異なるそうです。もちろん分からない単語が出てこれば調べたり,意味が気になれば字幕を見ることは全然okです!初めのうちはかなりストレスになりますが,単語を調べたりして,最低3回同じものを見てみて下さい。大体ストーリーも分かって英語に集中できるようになります。

最後に,英語の学習で一番オススメしたいこと

 僕が留学をして一番効果があったと思うのは「イヤホンをつけないで英語を聞き,音を聞き取る集中力をつける」ということです。可能であればNetflixなどでドラマを見るときに演者の顔,口元をしっかり見て集中力を高めて聞くように取り組んでみてください。こう思うのには理由があります。それは,僕たちは視覚も使って言葉を理解しているからです。 

 さて,これがイヤホンがどう関係するのか?イヤホンをつけて英語を聞くとき,一点集中で音にだけ焦点を当てますよね。しかも耳とイヤホンの間には空間がないため,はっきりと英語の音を拾うことができ,その音が脳内に響き渡ります。リスニングにとっては最高の環境になります。しかし,現実世界の会話になると,相手の話を聴きながら,自分が話すことを考えたり,相手の状況を理解しようと周りを観察したり,相手の表情を読み取ろうとしたりして聴覚だけでなく視覚も使うことになります。そのため,耳で英語を捉えようとする意識が発散します。さらに,相手の音は空間を経由するため綺麗な英語が聞こえてきません。リスニングにとってはかなりしんどい環境です。日本語のようにスラスラと頭に入ってくる場合が別ですが,第二言語の場合はより現実世界に近い状態で音をしっかりと聞き取る訓練を積むしかないと思っています。

 以上より,僕はイヤホンを外してドラマを見ることで,できる限り会話に近い状態を作り出すことができ,どんな状況でも英語の音をキャッチする集中力を身に付ける練習ができると考えています。ぜひ試しにやってみて下さい!

参考になれば幸いです!では!